2007/02/17 土曜日 〜 02/22 木曜日

オーストラリア訪問C フィッシュマーケット

空き時間を利用して魚市場に行ってみました。これも、件の地球の歩き方には載ってなかった。シドニーで観光したのは動物園と魚市場。渋すぎるぞ、俺。

さて、ダーリンハーバーから日に焼けながら歩くこと30分。やってきました、シドニーフィッシュマーケット。朝イチで来ると競りとかを見学したりもできるようですが、のんびり出てきたので場内市場はとっくに終了。みんな卸売りの場外市場と、食堂・レストランがお目当てです。

中に入ってすごい人出と活気にたじろぐ。しかもだ、なんかそのほとんどは中国人じゃないか!飛び交う中国語と広東語。おまけに、食堂も中国人がやっていたりする。日本人など他のアジアからの観光客や欧米人もそれなりにいましたが、過半数は中国人。

どうも中国人に大人気の観光先のようですね。なんでだろ。しかし働いている人の半分近くも中国系、というのは多文化国家であり中国人移民の数も多いオーストラリアならではか。

ここへきたらランチしていかない手はないですよね。レストランのように座ってメニューから注文するところもあれば、魚屋さんの横に調理場とレジがついていて、自分が買った魚を好みの通り注文してもらえるようなところと、いろいろありました。ここまでの数日で、オーストラリアでの魚介類のクオリティの高さは確認済みなので、自分の好みであれこれ試してみるのも良いなあ、なんて思いながら魚売り場をうろうろ。

出た!マッドクラブ。泥ガニです。生きてるよ。やっぱりオーストラリアくんだりまで来たのだから、試してみるべきか?どうしよう。やっぱり高いね。オスしかないのかなあ。これ食べたら他のはほとんど食べられないよね。外したらどうしよう。こういうとき、1人だとつらい。

悩んでうろうろした結果、判明したのですがその場で調理してくれるような魚屋さんは他のところよりも質が少し落ちて値段も結構、割高のようだ(調理代を除いてもね)。調理サービス無しの良心的っぽいお店で大分安くて見た目も良いのを見てしまったので、やめることにしました。少し、ひよった、というのもある。

泥ガニよ、今回だけは見逃してやる。アイシャルリターン。


こんな感じで沢山並んでいます。魚の種類もすごく豊富。東京に次いで世界第2位の魚市場、というだけのことはある感じ。しかも見たことも聞いたこともないような魚が沢山並んでいました。

写真のウニは一パック千円。まあ、高いか安いかは食べてみないとわからんなあ。

さて、うろうろしてたらいい時間に。結局、名の知れた白人系のレストランで食べることにしました。中国系のお店はこういうところで一見さん相手にやっている場合、どうしても信頼できないからな。リピーター獲得競争をやらせれば、安くておいしいお店をつくるんだけど。はいったレストランは市内にも店舗がある名の知れたお店なのでひどいことはないだろうと。

前菜は生牡蠣にしました!その日に開けたやつだって。今は二月でRのつく月だから、牡蠣を食べよう。と思いきや、ここは南半球じゃないか!ごごーん。で、お店の人に聞いてみたんだけど、「別の水から取れるんだしシーズンとか関係ないのよ」とのこと。別の水ってなんのことだ。わけわからん。まあ、確かに、ほとんど養殖なんだろうしな。本当か嘘かわからないけれど、誘惑に負けて注文。

イワガキと、Pacific Oyster というのと2種類あったのだが、小ぶりで甘みの強い方のイワガキに。

生牡蠣は久しぶりだったけど、おいしかったな。生臭さが全然なし。想像以上に濃厚で、きめ細かい甘さにかすかな潮の風味がたなびきます。

甘みが強かったので一緒に出てきた甘めのソース(これなんていうんだっけ、オーロラソース、かな?)は取り合えあせがイマイチ。確かに臭みは消えるんだけど、甘さがバッティングしてしまう。やっぱりレモンだよな、うん。お行儀悪く殻の中の汁も堪能するのは基本中の基本。

そういえば、日本ではノロウイルスでの風評被害とか言っていたな。広島カープの選手監督があちこちでPRのため牡蠣をいやになるくらい食いまくったとか言ってたな。

メインはこの店の人気のフィッシュアンドチップスにしてみました。もっとはりこんでも良かったんだけどね、これはこれで食べてみたかったんだよね。

オーストラリアはイギリス文化圏なのでこういうイギリスの食べ物が結構あります。フライドポテトもアメリカだとフライズといいますが、ここではチップス。チップスはいかがいたしましょうか、なんて聞かれると一瞬わからないんだよな。

さて、このオーストラリアのフィッシュアンドチップスですが、衣にビールを使っているんです。美味しんぼでも出てきてましたが、小麦粉をビールで溶くんです。そんなわけで衣が風味があってすごくおいしかった。ま、何も言われないとビールとはわからないくらいですが、かすかな香ばしい苦みというか香りというかが良いもんです。油っこくなくてかりかりさくさく、中の白身魚も新鮮で臭みが全くなく甘みがあってバッチリでした。

ただ、チップスはイマイチだったな。それに、なんか御馳走感があるのでイギリスのスタンドで食べるおいしいフィッシュアンドチップスのような庶民的な魅力には欠けるかな。魚のフライという点ではこっちの方がハイレベルなんだけど(ビールの衣もいけているし)、紙に包んでビネガーを「うそっ」っていうくらいかけて立ち食いするあのざっかけないイギリスのフィッシュアンドチップスがちょっと恋しくなった。(おいしいところを探すのは難しいようだけど)

オーストラリア、食べ物はかなりおいしかったです。シーフードは文句なくハイレベル。このあと、地元で人気という回転寿司屋なんかにも行ったのですが、ネタが良かったです。エビもハマチもホタテもサーモンも(でも、肝心の握りのレベルがひどいもんだったな。)。シーフード以外ももちろん。オーストラリアならでは、という食材や料理があんまり無いのはちょっとつまらないけれど。でも、イギリス文化圏にありながらこれだけレベルが高いのは興味深い。土地の豊かさと移民のパワーが大きいんでしょう。

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