2007年4月24日

プリンスのサイン!! シカゴ・カブス 対 ミルウォーキー・ブルワーズ

Milwaukee 4, Chi Cubs 1
(13-7)
Final 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
Milwaukee 0 0 0 2 0 1 1 0 0 4 10 0
Chi Cubs 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 9 1
Box Score
WP: J. Suppan (3-2) S: F. Cordero (8)
LP: R. Hill (3-1)
(7-13)

今シーズン、初めてのカブス戦観戦です。この日は今まで見たプロの試合の中でも一番良い席で観ることができました。かなり前もって、すいている不人気カード(^^;)を狙って手配したので定価で買えました。それにしても、しょっちゅうできる贅沢ではないですが、普段観ている席とは全く別物で、しかも選手のサインまでもらえてしまいました。応援していたカブスの先発、Rich Hillが打たれてしまい、終盤はかなりの雨でしたが、それでもとても満足でした。

例によって例のごとく、頑張って開門時間に出かけていきました。このおかしな銅像は、往年の名物アナウンサー、ハリー・ケリー。こういうの楽しくて好きです。

日本でいうと、横スタの前にTVKの往年の名物アナウンサーの銅像が建っているような状況...ありえね〜。
おー、やってるやってる。

前日、延長戦になっていたのでもしかしたら練習しないかな、と思ってきたのですが、心配無用でした。カブスの練習の最後の部分で、ブルワーズの選手がグラウンドに出てきたところです。
ベンチの上まで行くと、メジャーリーガーがすごそこに。

エースのベン・シーツ、ビル・ホール、真ん中で足を曲げているのは現在セットアッパーのデリク・ターンボウ。
他にも、ジェンキンスやハーディー、勢揃いって感じワクワクしてしまいます。

と書いても、ブルワーズの選手なんて、このページを観て下さっている皆さん、ほとんど馴染みがないですよね。(^^;

シカゴに住んでいると同じ中地区だったりして観る機会も多いし、ミルウォーキーにも試合を見にいったことがあるので馴染みがあるんですが、日本で放映されることは無いんでしょうね。今はトロントブルージェイズの大家が去年まで在籍していたチームです。今、ブルワーズの一番のスター選手というと、プリンスフィルダー、ご存じ阪神でバットを地面にたたきつけて跳ね返って骨折して帰って行ったあのセシル・フィルダーのジュニアです。

他にも売り出し中の若手が何人かいて結構良いチームだと思います。弱いけど。
ブルワーズの打撃練習。右は新加入、オールスターキャッチャーのエストラーダ。こんなにずんぐりしていたんだ...
投手コーチとなにやらおしゃべりしているのは、売り出し中の若手内野手ハーディー。今期はなかなか好調です。

この場所はこの区画のチケットを持っている人しか入れません。こんなケチなのはMLBの球場では少数派だと思いますが、今日は逆にそのおかげで、こんなに選手の至近距離に!!(あと、いつになく客の入りが悪かったという事情もありました)

この後も、断続的に打撃練習を終えた選手やこれからやる選手なんかが目の前を通っていきます。というわけで、子供達に習い、サインをねだりに行ってみました。なんだか緊張しました。でもすごかったのは、全ての選手がサインに応じてくれる、ということ。これだけ至近距離なので断りにくい、というのもあるのかもしれませんが、子供達のボールはみるみるサインで一杯になっていきました。僕らもボールとサインペンを片手になんと贅沢に選り好みしてました。(^^;)カウンセル、いらないね、ミラー?控えキャッチャーでしょ、メンチ氏か、微妙だな、いかにもメンチカツ食べてそうな体型だな、なーんてしゃべりながら。で、もらったのはまずジェンキンス氏。ブルワーズ一筋の外野手で、ブルワーズファンには人気があるけれど、それ以外の地域ではかなりマイナー、って感じかな?なんだかすごく親切な感じで、サインしてくれました。やさしそうに「ゲームを楽しんでね」みたいに言ってました。
 そして、幸運にも通りがかったのが、主砲、プリンス・フィルダー。これはもらわない手はないだろう、と思いねだりに行ってみたところ、あっさり簡単に応じてくれました。でも、ジェンキンス氏と違って愛想はなかったな。試合中は22歳とは思えない貫禄を漂わせていますが、この時は若いふてぶてしい感じでした。「あなたとあなたのお父さんのファンです」みたいなことをいって応援しておきました。^^;;
 ミルウォーキーで個人的に好きな選手はセットアッパーのターンボウ。あと、エースのベン・シーツも外せない。そこら辺のサインをもらえたら最高だったのですが、投手陣はこの場所では難易度高かったです。上の写真のハーディーのサインをもらい損ねたのは悔いが。あと、フィルダーにサインをもらったボールの裏にトニー・グウィン・ジュニアのサインをもらうなんて計画もありましたが、グウィンは通りかからず。

ちなみに席はこんな感じでした。2列目でした。ミルウォーキーベンチがのぞき込めます。(^^
リグリー・フィールドはブルペンがこんなところにあります。

外野フェンスの下には名物のツタが。今は夏のきれいな緑と違って茶色ですが、季節ごとに色が変わる、っていうのも良いものです。
間もなく試合開始。審判団が登場。
カブスの先発はRich Hillです。去年あたりからメジャーに定着。今年は絶好調でここまで十何イニング無失点で、不調のカブスで1人気を吐いています。

個人的に去年から良いピッチャーだなあ、と思ってみていたのが今年に入りブレークしかけている感じで、この日はすごく楽しみに見に来ました。
ストレートと大きなカーブのコンビネーションで勝負します。先日の完封のビデオクリップを観ましたが、すごいカーブでした。
フォームはこんな感じで特徴があります。テイクバックの時に状態が大きく後ろに傾きます。ここらへんは河本とか岡島ににているかな?ここら辺で腕が隠れるのは、打者にとっては打ちにくいんでしょうね。
序盤戦は投手戦。ブルワーズの先発はカーディナルズからきたSuppan。打てるだろー、と思っていたのですが、でランナーは出るんだけれど、要所をしめられ厳しい展開。長年メジャーに定着している投手ってのはやっぱり違うなあ、というところを見せつけられます。
すぐ目の前なので迫力があります。しかもこのあたりはネット無いし。選手の表情も見えるし、バットが折れた時とかは恐いくらいです。
ソリアーノ、何やってんだ、ちゃんと打て。
プリンス・フィルダー。かなり風格が出てきて、なんだか絵になります。

自分の青写真としてはヒルがまた完封、の予定だったのですが、フィルダーにはサインをもらってしまった関係上、非常に複雑な気分で応援するハメに。とかなんとか言ってると、、、

うわ!打った!フィルダーの豪快な一発。
これは長距離砲って感じのスイングですね。おやじを思い出すなあ。
これは後半、三振して引き上げてくるフィルダー。この席だと悔しそうな表情まで見えちゃいます。

あと、実感したのはヤジの痛烈さですね。以前も書いたとおり、アメリカは観衆のほとんどは地元のチームのファンで、ビジターのベンチ脇だろうとどこだろうと関係なくホームチームびいきが基本。それに、バックネット裏のお客が紳士淑女でお行儀が良いかというと全然そんなことはなくて、ここら辺は国民性なんでしょう、ヤジなり応援なりユーモアなり文句なり大声で言いたいことをみんなで騒いで楽しむ、という感じがあります。
 で、この席だと、選手の表情も見える分、ヤジがすごくきつく聞こえました。ヤジを飛ばされた選手がタイムリーを打って、「お前なんか嫌いだー」とか言われているくらいなら可愛いモノですが、三振した選手とかに結構きついことをいっていたりします。
 もちろん、メジャーリーガーならこういうの慣れていて、意に介さず自分を保つことができるんでしょうけれど、簡単なことじゃないよな、なんて思いました。(もしかしたらカブスファンの口の悪さ、っていう要素もあったのかも)
 ちなみに、プリンス・フィルダーにはみんな「プリンセス!!」ってヤジを飛ばしていました。「I love you princess! 三振してくれてありがとよーっ!」とかね。

最後は雨に。持ってきた雨合羽を着込みます。

試合はブルワーズのSuppanがのらりくらりとかわしていくのに対し、制球に苦しむヒルが甘いストレートをねらい打たれカブスには厳しい展開に。ヒルは3回まで完璧だったのですが、後半制球に苦しみ甘い球を痛打されていました。カーブとのコンビネーションを使うピッチャーなので、制球が甘いと厳しいんでしょうか。雨や寒さの影響もあったのかもしれません。

ブルワーズのペースのまま8回、セットアッパーのデリク・ターンボウ登場。

去年の前半、素晴らしいクローザーぶりを見せていたのですが、途中で自信を喪失したのか、大炎上が続きクローザーを解任されました。でも、今年はセットアッパーとして絶好調。まだ若いし、観ていて楽しいので好きな選手です。

今年は髪型がおとなしくなったな。
この日も落ちるボールとファストボールで素晴らしいピッチング、、、と思ったのですが、途中から手が滑り始め、コントロールがつかなくなり点を取られてしまいました。これだけ雨が降ると大変です。
8回あたりで大勢帰ってしまいましたが、カブス9回最後の応援!
びしょびしょになりました。
歓声空しく、かっちり抑えられて万事休す。ブルワーズの勝利です。

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おまけ

フィルダーにもらったサイン!最初がプリンスのPだと思うけれど、その後は???って感じです。ジェフジェンキンスのサインはフルネーム識別可能だったんだけど。

でも、記念なのでケースに入れて大切にしようと思います。

今回の席、高かったですがお勧めです。多くの球場では年間予約席となっていて買えない席なのですが、リグリーでは普通に売り出すようです。もちろん競争率は激しいけれど、この日のように空いている日であれば気合いで良い席が買えます。で、野球の迫力は言うまでもないのですが、普段見えないものまで見えたりしますし、それから選手の言っていることが聞こえたりサインをもらえたり、っていうのも大きいです。リグリーは練習を見る時もその区画の券を持っていないとバックネットやベンチ付近には近寄らせてくれないので、逆に券を持っているとサインをもらえる可能性が非常に高いです。練習を後にやるビジターチームのサインを狙い1塁側ベンチ側に行くのが良いでしょう。
 キャッチャーの後ろ、バックネット裏っていうのは割と後ろしか行ったこと無いので想像するしかないのですが、配球とかのピッチングの妙を見るには絶好なんでしょうね。今日の席だとボールの落差とか、あっチェンジアップだ、とかってのは分かるけれど、コースとかは分かりません。でも、目の前にネットはないしすぐ横にベンチがあるっていうのは代え難い魅力かな。

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