8月7日 月曜日

ホワイトソックス対エンゼルス戦

久々の観戦です。ホワイトソックスはいつも書いていますし、今日はかなり弱っちかったので、エンゼルスのレポートを中心に書きたいと思います。

前半戦、好調だったホワイトソックスは7月から負けが混んできて、中地区で首位のタイガーズとはすでに9ゲーム差。ワイルドカードは十分狙える位置ですが、好調の3位ツインズが半ゲーム差まで迫ってきていて、非常に苦しい状態になっています。対するロサンジェルス・エンゼルスは西地区2位。首位のアスレチクスまで3ゲーム差と、こちらも取りこぼせない状況で、白熱した試合展開を期待して行ってきました。5月に雨で流れた試合のメイクアップゲームで、月曜のゲームだったのですが、それでもお客さんは沢山入っていました。

先発はソックスが6月以来勝ち星のないエース、バーリーだったのですが、エンジェルスはソックスに非常に相性の悪いエスコバル。というわけで勝利を期待したのですが、ソックスは弱かった。。。試合は、バーリーがソロホームラン3本で3点を献上するも、ソックスはなんとか粘りつつ接戦を展開していたのですが、7回2アウトからバーリーがフォアボールとヒットで満塁にしたところで、痛恨のボーク。バーリーお得意のピックオフプレーが連係ミスになってしまった形でしたが、それにしても痛かった。ここで切れたのか、次のフィギンズにタイムリーを許し、あっという間に3点を許しここで勝負あったという感じで、結局、6対3で敗戦。勝利の花火は見られませんでした。

バーリーは今日はなんとか試合を作っていて、そんなに悪く無いじゃないか、とも思わせたのですが、らしくないプレーで試合を壊してしまったのは精神的にも悪循環に陥っているんでしょうか。ホワイトソックス打線も迫力に欠けた感じ。特にけが人がいるわけではないのですが、シーズン前半の勢いが無く苦しいチーム状況のようです。

というわけで、今日はエンゼルスのレポートをいろいろ。お目当ての1人目は「野生児」ヴラディミル・ゲレロ。球場に入っていった時、ちょうどエンゼルスが打撃練習をしていたのですが、ゲレロは遠くからでもよく分かりました。あの髪型と風貌でなんだか目立つんですよね。いきなり感動。素手でバットを振り、外野席の上段に特大の飛球を飛ばしていました。すごかった。。。試合でも、バーリーの外角一杯の沈む球を反対方向へホームラン。先日のオールスターでもとんでもなく高いくそボールを反対方向へホームラン打っていましたが、すごいパワーですよね。惜しむらくは、守備機会がほとんどなく、あの「バズーカ砲」といわれている強肩が見れなかったことか。(イチローの「レーザービーム」と呼ばれている送球にくらべて、より力強くかつおおざっぱなのでバズーカ砲と呼ばれている)

バッティングケージ横で順番を待っているのがゲレロ。
打撃練習をするフィギンズと温かく見守る監督マイク・ソーシア。
フィギンズはやっぱり小さい!(奥で談笑する4人の左手前)
写真下は先発バーリー。

それから昨年の盗塁王、フィギンズですね。この選手、本当に小さいです。公式発表170センチ。本当はもっと小さい??打席では、3塁手がかなり前よりに守るような感じで、アトランタのジャイルズのように小さくても力強い、なんてことは全然無いのですが、それでも余裕の盗塁とタイムリーヒットで球場をわかせていました。エンジェルスの内野には他に、カブレラ、イズトゥリスあたりが三遊間を守るのですが(この日は3塁はクインランだったけど)、2人とも170〜5センチでメジャーの中ではすごく小柄な内野陣です。しかし内野陣の守備のうまさはメジャー随一で、この日も格好いいプレーが沢山見れました。カブレラなんかは昨年ほとんど試合に出たのですが、ゴールドグラブを取ったジーターの半分もエラーをしていないんですよね。ゴールドグラブはカブレラにやるべきだなんて声もかなりあったそうです。今日も深い位置からの矢のようなジャンピングスローに度肝を抜かれました。

さて、ピッチャー陣。今日はエスコバルのあとはヘクター・カラスコをはさんで、スコット・シールズからフランシスコ・ロドリゲスへつなぐ豪華リレーが見られました。ちなみに、このカラスコは2004年に近鉄バファローズにいたあのカラスコです。当時はクローザーをつとめ、投げる試合でことごとく炎上していましたよね。この日も、ジム・トーミにセンター横への一発を許し、球場を派手に盛り上げていました。

中継ぎエースのシールズは細身のピッチャー体形で躍動感のあるフォーム。スリークオーターを時折まぜてました。制球も良く、文句なく良いピッチャーだなあ、という感じでした。そして、ロドリゲスですが、その驚異の奪三振率からK・ロッドなんて呼ばれていて、わくわくしながら見ていたのですがやっぱり素晴らしかったです。メジャーではクローザーの半分は日本にはいないような巨漢タイプなのですが(ジェンクス、イスリングハウゼン、BJライアン、パペルボン、etc.)、ロドリゲスはそうではなく細身で躍動感あふれる感じですね。セットアップからですが、投げたあとの蹴り足は非常に高く、体は左側に大きく傾く感じで、迫力満点です。最速155キロ程度の直球が糸を引くように低め一杯に吸い込まれていきます。おそらく、すごく伸びのある直球なんじゃないかと思いました。まだ20代前半ですが、文句なくメジャーを代表するクローザーの1人ですね。

エンジェルス、始めてみましたが、良いチームですね。最近のプレーオフ常連のバランスの取れた良いチームということは分かっていましたが、若くてカッコイイ選手やプレーが多いですね。高給取りの大物選手やパワーにものを言わせる大型選手という点ではわりと渋いチームでしょうが、かなり好印象でした。あ、大物・大型といえば名監督マイク・ソーシアですね。打撃練習をしているところを見ましたが、プヨプヨした普通のおっちゃん、という感じに見えました。

毎週木曜日はホットドッグが1ドルの日!今日は月曜日なのだが、元々木曜日の試合が雨で流れて今日の追加日程になったということで、1ドルドッグもそのまま今日に持ち越されたとか。理にかなっているようなないような。。。
エンゼルスのピッチャーはエスコバル。ショートはカブレラ。
シカゴは8時頃まで日が暮れないので、この日もナイトゲームにかかわらず中盤まで明るかった。夕暮れはそれはそれできれい。
試合後のスコアボード。惨敗。
ちなみに左はエンゼルスのラインアップ。7番指名打者はSalmon. 「サケ」だなんてヘンな名前だなあ。ちなみに結構なベテランだそうだ。

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