5月16日

平日のデーゲーム

平日のデーゲームになぜ球場が満員になるのか、僕も最初は不思議だったので親しくして頂いているアメリカ人に聞いたことがあるんです。曰く、アメリカでは平日の昼間、とくにこの季節なんですが、休みを取って野球に行くということが伝統的・社会的に市民権を得ているそうですよ。もちろん、野球のために仕事を休む、というのはほめたものではない、というのもみんなわかっている反面、だからこそ余計に楽しくて、社会的に許されているのかも?!仮病を使って仕事を休み野球のデーゲームを見に行く、というのはクラシックな漫画のネタですし、グループで野球のために仕事を休んできたり、会社自体がみんなでデーゲームを見に行くイベントを企画したり、出張でやってきた得意先の接待に球場へ連れて行ったり、というのがごくごく一般的です。日本通の大学教授が「あれは、日本の花見みたいなものだ」なんて言っていました。

 さらに、これはアメリカ全土である文化なのですが、特にシカゴで顕著なんだそうです。理由は不明ですが、僕が思うにはシカゴは冬が長いので、この春と初夏の開放感にみんな仕事をしていられなくなる、ってことかもしれません。

 冬はバスケットやアメフトで全米が盛り上がりますが、この季節は野球の国だなあ、と思わせられますよ。

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