4月8日土曜日

ナックルボーラー Tim Wakefield

ボストンレッドソックスのピッチャー、ティム・ウェイクフィールドといえばメジャーリーグを代表するナックルボールの使い手です。今年は去年までウェイクフィールドの専用キャッチャーだったMirabelliがサンディエゴに移籍したので、一体誰がナックルボールを受けるのかと思っていたのですが、先日、見なれないキャッチャーがスタメンで登場、3回1/3でパスボールを3つ記録してました。でも一昨年、ヤンキースとボストンとのプレーオフの試合でWakefieldが救援で出て来て、バリテックがそのまま受けた試合があったんですけど、その時はなんと1イニング3パスボール(初めのパスボールでバッターは振り逃げで、その走者がその後のパスボールで2累進塁、3塁進塁したのですが、結局は無得点に終わった)。プロのキャッチャーでも簡単には取れないほどすごい変化だってことなんでしょうね。。。ちなみに、ミラベリがウェイクフィールドとバッテリーを組むときは野球用のキャッチャーミットではなく、クッション量が少なく捕球面積が大きい女子ソフトボール用のミットを使っているそうです。(・0・)

 これほど本格的なナックルボーラーは日本にはいませんよね。昔、阪神の猪俣がナックルボールを割と投げてましたが、それでもウェイクフィールドのようにナックルボールばかり投げ続けるということはないですよね。こんな型破りな投手がいるのは、やっぱりメジャーリーグの魅力だと思います。

P.S.(5/7) この件ですが、後日談がありまして、なんと見るに見かねてレッドソックスは5月1日付でミラベリを再獲得!出戻りです。以下、major.jp からの引用です。

Rソックス、「魔球使い」の相棒を緊急補強
by Ian Browne / MLB.com

【ボストン1日】ボストン・レッドソックスは、オフにサンディエゴ・パドレスへ放出したダグ・ミラベリ捕手をジョシュ・バード捕手およびマイナー1投手との交換トレードで再獲得した。
 ミラベリは昨季まで、この日のニューヨーク・ヤンキース戦に先発する「魔球」ナックルボールの使い手ティム・ウェークフィールド投手の専属捕手としてプレーしていた。
 レッドソックスは昨オフ、マーク・ロレッタ二塁手との交換でミラベリをパドレスへトレード。しかし代役として期待されたバードがウェークフィールドのナックルボール捕球にてこずっていたこともあり、宿敵ヤンキース戦の直前になってミラベリを呼び戻した。
 なお、この日サンフランシスコから試合直前にボストンのフェンウェイ・パークに到着したミラベリは、「8番・捕手」でスタメンに名を連ねている。

major.jp からもう一つ。

アメリカ横断ウルトラトレード 2006年05月02日

びっくりしました。前日の対戦プレビューに捕手のバードがウェークフィールドのナックルボールをキャッチできるかどうかが鍵と書きましたが、まさかかつての相棒ミラベリを緊急獲得までするとは。これはレッドソックス、引いてはエプスタインGMの危機感の表れでしょう。ヤンキースを相手にするには考え得る限りの手を打ち尽くさなくてはならないという…。

トレードの話を聞いたとき、ミラベリがいたのは西海岸のサンディエゴ。そこから東海岸のボストンまでまさにアメリカ横断の長旅を経てウェークフィールドの待つフェンウェイ・パークまで辿り着かねばなりません。

ミラベリがチャーター機でボストンのローガン国際空港に到着したのは米東部時間の午後6時48分(ちなみに試合開始予定は午後7時5分)。そこから州警察の車でフェンウェイパークまでの約8キロの道のりを走り抜ける間にミラベリはユニホームに着替え、7時7分(試合開始は微妙に遅れてました)に当初はバリテックだったスタメン捕手の名前がミラベリに変更されたのでした。

まさに綱渡りのような大移動。ミラベリの名がコールされたとき、フェンウェイ・パークを埋めた地元ファンからはものすごいどよめきが起こったそうです。それも、さもありなん。ミラベリはウェークフィールドの投げた99球をしっかりと受け止めて7回3失点の好投を引き出し、チームの勝利にしっかり貢献したのでした。

黄金バッテリーの復活。この予期せぬ喜びは、今後のペナントレースの行方を大きく左右するかもしれませんね。(杉)

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